今話題の映画「寄生獣」を観てきました。
感想は、私が観た邦画で、最高傑作だと思います。
それほど画像、ストーリー性、ホラー性、内容の深さ、母子の愛情などなど
すばらしく出来ており、単にグロい映画では決してありません。
この映画の主人公の新一のキャストで、山崎貴監督は、この漫画を映画化する
際には、新一役は、この俳優しかいない!って思っていたらしいです。
そうです、染谷将太君です。前に「ヒミズ」っていう顔に泥を塗った少年がカバーに
なっている映画で主演をしていた、まだ若いのに性格俳優的な少年です。
ほんとに彼は凄い!凄すぎます!!
普段は、「あー、ダリ~、、、カッタリ~な~、、、」とかつぶやくような気力のない
男子高校生を演じ、それもぴったり役にハマっていますし、その後、ミギーが右手に
宿ってから、そして彼の最愛の母親が寄生獣に殺されることで、強くたくましく
なっていくシーンから、見事に演じきっています。
彼の母親は、余喜美子が演じています。彼女は新一が4歳のときに、彼をかばう
ために右手に大やけどを負い、今でもケロイド状態になっています。(これも
右手って言うのが良くできています)
新一は反抗期でミギーが手に宿ったことも母には何も相談しません。それを
けなげに心配する母。母子家庭で、父は、もう亡くなっています。
それがある別の寄生獣(男性の脳に宿って、見た目は人間です)に襲われ
母の脳に寄生してしまいます。
その母の姿の寄生獣と、新一は対決することになります。
母の脳に寄生獣が宿ったことを知り、母の姿をした寄生獣に襲われる新一の
その時のセリフ、今でも思い出すだけで鳥肌が立ち、涙します。
「これまで、かあさんが心配してくれているのわかっているのに、素直になれない
なれないなんだ、ごめんね、だからこれは冗談だって言ってくれよ!、違うよね、
かあさんだよね!」
そして母の声で油断させた寄生獣が、新一の心臓に向けて一撃を突き刺す、
その瞬間、完全に脳を寄生され、もはや母の体でしかないその母のケロイドの
右手が、新一を守るため、その一撃を阻止するんです!!!
そして新一は、「かあさんの体を返せ!」と、寄生獣に寄生されたかあさんの首を
ぶった切ります。
後は劇場でご覧ください(笑)
ただ最後は、尻切れトンボで終わっており、完全に続篇ありますよ、的な終わり方
です。でも早く続篇が見たいです!!