これまで生きてきて、不思議な出来事ってひとつやふたつはありますよね?
皆さんはどんな体験がありますか?
私はたいしたことはありませんが、学生の時の出来事が今でも忘れません。
ちょうど免許を取り立ての頃で、親父を迎えに駅まで車で行き、駅前に縦列駐車を
しようとしていました。
雨が降っていて、ましてやビギナーでしたので、何度も切り返しをしながら停めていたら
勢い余って前の車に、ドカン!とぶつかってしまいました。
見ると、なにわナンバーの白いベンツ。。。。
ヤバイと思ったのも束の間、中から見るからに893の人が、すごい形相で降りてこちらに
向かってきます。
身も凍る思いってのはこのことです。
怖さで身体が動かなくなってしまい、車でじっとするしかありませんでした。
なにか叫びながら、893の強面の兄ちゃんが向かってきて、私の車のドアに手をかけて
きました。
もう終わりです。。。。
その時、その兄ちゃんの手を、横から握ってくるひとりの男性がいました。
その男性は、いきなり
「おい、ここは駐車禁止だぞ!すぐに車を動かせ!私は警察の者だ」
と言ってきました。
警察なのになんで制服ではなくて背広なんだろうと思いましたが、言い方に迫力が
あり、警察官だと疑う余地もありませんでした。
893の兄ちゃんもそう思ったのでしょう。
チェっと言いながら、自分の車に戻り、そのまま行ってしまいました。
そしてその男性は私のところにも来て、
「ほら、ボクも早く行って!」
と優しく言ってきました。
ほんと命拾いです。
よくドラマで危機一髪の時に、ギリギリで助けが入る、まさにそんな感じでした。
今でも、その男性は本当に警察官なんだろうか?、私を助けるために演技をしてくれたのか?
もう30年近く前ですが、今でもずっと心に残っています。
注: 893とは、ヤ〇ザのことです(笑)