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2014年3月11日火曜日

死ぬときが一番幸せかも知れない(その2)

平成24年3月11日、帰宅途中の電車の中のことです。
うまく座れたのですが、会社にいたときからどうも頭が痛くて、いやな予感が
したのですが、座席に座ってすぐに、久しぶりに目の前にチカチカが出ました。
早く帰って休まなくては、と思った矢先、一気にチカチカが目の前全部に広がり
どうも私は席に座ったまま、前に転がるように崩れ落ちて、電車の床に倒れたようです。
(ここからは聞いた話です)
乗客のどなたかが、緊急停止ボタンを押してくれたらしく、電車は緊急停止。
車掌が駆けつけ、一番近い駅に停止して、私を運び出してくれました。
その際、私は強烈な痙攣をしていて、乗客の誰かが機転を利かせて、私の口に
ハンカチを突っ込んでくれたそうです。
もしこれが無ければ、舌を噛んで死んでいたかもしれない、と後から駅員さんが
教えてくれました。(結局どなたかわからず、お礼も言えてませんし、ハンカチも
返せていません。申し訳ないです)

私の記憶は、断片的には残っています。
駅のホームを担架に乗せられて運ばれています。
駅ではちょうど帰宅ラッシュで大勢の人がいて、私を覗き込んでいます。
駆けつけた救急隊の人が、「もしもし、意識はありますか?」と呼びかけて
いますが、私は遠くでその声を聞いていました。

その時です。

俺はこのまま死んでいくんだな、こんなにみんなに注目されて、今、この空間は
俺一人のためにあるんだ!
身体も自分の身体じゃないみたいな脱力感で、担架に沈んでいくような心地よい
感触で、なんて気持ちいいんだろう。
この感覚は、今まで生きていて一番の幸せだ!

って、今思い出しても、その感覚しかありません。

実は死ぬときが一番幸せかも知れません。

って、ようやくタイトルに繋がりました(笑)


結局、死ぬどころか、病院にも行かず、駅長室でしばらく休んだ後、意識も
戻り、痙攣も止まって、自力で帰宅できました。

その後は、おかげさまでこの2年間、てんかんもその前兆のチカチカも出て
いません。
なんだったんだろう。

でも2年前も突然だったので、今日もこれから帰宅途中の電車で。。。。

気を付けようっと。