この映画の魅力は、古代ローマの風呂職人のルシウスが、現代の日本に
タイムスリップして、そこで日本の文明に触れて、例えば、トイレの
ウォシュレットとか、シャンプーハット、銭湯の富士山の絵とか、
そういうのに感銘を受けて、それをそっくりローマに持ち帰りやって
みる、と言う滑稽さがバカ受けしました。
前作はそれが最初だけで、途中から歴史小説みたいな真面目なストーリーになって しまい、つかみはオッケー、でも後半ダラダラって言う映画でした。
それを反省したのか、今回の２は、最初から日本の文明に触れてルシウス
驚きまくり、それを古代ローマに持ち帰り、滑稽な模写をしてみて、映画と
しては、そこは最初は面白かったです。
でも、ルシウス悩み泣く → 現代の日本来る → 日本の文明を発見 →
古代ローマ戻り 真似する → また悩み泣く → 現代の日本に来る
って、まるでドラえもんの「どこでもドア」みたいです。
それはそれでやり過ぎですね。
バカげた娯楽作品としては面白かったですが、最後は観てる自分が
恥ずかしくなるくらい、くだらなすぎるコントが痛くて、内容のない作品でした。
例えば、1作で人気の出た、漫画とキャラクターがそっくりと言う、入れ歯がずれ
ちゃうおじいさんだって、風呂場で一瞬出てきて、入れ歯がずれるから面白いんで
あって、このおじいさんが全編出てきて、オチは、入れ歯をずらすだけ、となれば
白けますよね。
あまりお勧めはしない映画ですね。