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2014年1月11日土曜日

不思議な出来事 その2(お守り編)

長く生きていると不思議な経験のひとつやふたつはあるかと思います。

前の投稿で、ヤクザに襲われそうだった体験を書きましたが、もうひとつ、それ以上の不思議な体験がありました。

私が学生の時に、父からあるお守りをもらいました。
そのお守りはお寺の名前とか何も記載がなく、袋の中に金の小さな仏像が入っているだけの、そんなお守りでした。

その後、会社に入り、海外に赴任が決まった際に、このお守りのことを思い出し、お守りも連れて行くことにしました。

タイに赴任していた時のことです。

ラオスの首都ビエンチャンに出張した時、旅行カバンにこのお守りを入れて出張に出かけました。

これまで飛行機事故もなく、無事に来れたのもこのお守りのお陰だと真剣に思い、感謝するようになっていました。

それが、ラオスのホテルで何気なくお守りを入れたカバンのポケットを見たら、なんと、お守りがありません。
一生懸命に探したのですが、どこにも見つかりません。
確かにラオスに着いた際には、カバンにお守りはあったのです!
結局、お守りは見つかりませんでした。

その1年後、私に癌が見つかりました。
急きょ、タイから緊急帰国、すぐ入院して手術、1年間の抗がん剤治療の末、奇跡的に治癒しました。おそらくもう18年経過しているので、再発のリスクはかなり少なくなっていると思います。

最初、私が癌になったのは、お守りを失くしたからでは、と真剣に考えていました。

抗がん剤の治療の際も、側にお守りがなくてどんなに不安だったことか。

でも奇跡的にこうやってまだ生きています。

癌の治療が終わり、再発リスクの高かった5年間を無事、経過して落ち着いた頃、私の実家に行きました。

そうしたら、なんと!なんと!なんと!

実家の電話の上の棚の中に釘が刺してあり、そこに、お守りが掛かっていたのです!!!

当然、親父やお袋にも聞きましたが知らないとのこと。

恐る恐るそのお守りを手にしました。するとその袋の裏に、黒のマジックで、「本家」と書いてありました。

本家ってなんだ?しかも誰が書いたのか?

母の字とも思いましたが、母は知らないと。
仮に母が書いたとしても、「本家」と書く意味がわかりません。
母は実家のことを「本家」などど呼んでいませんし、回りにも「本家」などど呼ぶ者はいません。
そもそも、うちは親戚が近くにはいないので、「本家」なんてありません。

ずっと意味を考えていました。

その結論はこれです。

このお守りは、海外に連れていかれたことが不満だったのはないか。
それで私の身体の中に入って癌を生んで、私を日本に帰し、その後、私の身体から出て、本来のいるべき場所である実家に戻ったのではないか。
今後は動かさないように、それを意味するために、「本家」を浮かび上がらせたのではないか。

今では親父も亡くなっており、真相がわかりません。