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2014年1月15日水曜日

バンコクでのクーデター タクシン反政府デモに感じること

現在、バンコクでは大規模な数万人規模での反政府デモが起きています。

私がタイ人の友人に聞いたところでは、今回のデモは、国外追放された、前大統領のタクシン氏の勢力を弱め、復帰を阻止するためのようです。
そのため、タクシンの操り人形である、現大統領で、タクシンの妹のインラット大統領を退陣させようとしています。

インラットは、元女優で、若く非常に綺麗な女性ですが、とうてい大統領の器ではありません。

タクシンは、まるでフィリピンのマルコスのように、賄賂、汚職にまみれた悪政を続け、自分の私腹を肥やしてきました。
ただ彼のポイントは、農民に手厚い政治であったことです。

タイは7000万人の人口で、そのうち1000万人がバンコクに住んでいます。
彼らはきちんと教育を受け、常識を持ち、是非を判断できます。

しかしながら、後の6000万人は郊外に住む農民であり、教育を受けず無知で常識での判断ができません。
彼らはタクシンが汚職しようが私腹を肥やそうが関係ありません。
自分たち農民に手厚く、時にお金をばらまいてくれるタクシンを支持します。


日本では、野党は、与党に対して、一刻も早く議会を解散させて、総選挙にもっていくよう要求します。国民判断に委ねろ!と主張します。

タイの場合は逆なんです。
インラット退陣のデモをすると、インラットは、「では即刻、議会を解散し、総選挙します、それでいいですよね?」と言います。

反政府の彼らは、それでは困るのです。インラットが勝つに決まっているから。

なので彼らが、総選挙は無効である、選挙はせずに即刻退陣せよと主張しています。

おかしな世界ですよね。選挙は無効とは民主主義ではないです。

この結末はどうなるのでしょうか?決着が見えません。

タイは敬虔な仏教国なので、暴動にはならなければよいですが。。。。