さっきの続きです。
では、なぜ死んでも行きたくないのかを説明します。
まず私は4人とは10分くらい遅れて行きました。
中に入ると既に4人は、最初の料理である「てっさ」を食べていました。
さて、私も座ろうと思うと、
あれ?
あれれ?
既に5人が座っています。
なんで?あと一人は誰だ???
そうなんです、白い料理服を羽織った大将が、普通に席に座って、みんなと話しています。
私の顔を見ると、
「お前、遅いよ、適当にその辺の椅子に座っておけ」!」
と私をテーブルに座らせません。
「今、こいつらに、てっさの正しい食べ方を教えているとこだからよ!」
江戸っ子とか、親分かたぎとかで片付けられない、失礼千万な対応です。
しばらく親方のレクチャーが続き、ようやく私がテーブルに座ることを許されました。
その後も、ずっとテーブルの近くの椅子に座り込んで、ずっとしゃべり続けています。
誰かがトイレに立つと、
「お前、逃げるんじゃないだろうな?、たまに金も払わずに逃げちゃうやつが
いるんだよなー」
と、これまた失礼な言い方です。
そうそう、大将の外見ですが、60過ぎくらいのいかにも人を馬鹿にしたような顔つきを
しています。
とにかく延々と自分の自慢話しを繰り返します。
我々が、「それは、私もやったことがあります」
なんて言おうものなら
「馬鹿やろ!お前らの言うそれと、おれのこれとは全然ちがうんだよ」
我々が、「私もそれやってみたいです」
なんて言うと、
「馬鹿やろ!お前なんかできるわけねーだろ」
とすべて汚い言葉で否定です。
まったく我々が話しに参加する機会を与えません。
自分は話し足りないのか、
「料理はいいから、俺のありがたい話しをよーく聞けよ」
と料理を延々に持ってきません。
前回書いた料理ですが出てきたのが、最後の雑炊に至るまで、なんと4時間ですよ!
4時間!!!
その間、我々に話す機会を与えず、延々と話し続けています。
ほんとに拉致状態です。
敢えて言えば、その間、魚も焼いてくれたし、美味しい食べ方も教えてくれたし
彼にしてみれば、もてなしている感覚なのかもしてません。
ただ我々にしてみれば、苦痛でしかありませんでした。
唯一、彼が料理を取りに行く間の一瞬だけです、会話を許されたのは。
どうも裏方に、大将の奥さんかな?作っている人はいる感じでした。
私は、ここでひとつの結論を出しました。
この店を外からわかりにくくして、イチゲンの客を絶対に入れず、知人の紹介の
ある客だけを厳選して入れている理由が。。。
間違いなく、大将と喧嘩になるからです。
我々みたいなおとなしい羊たちだからこそ、黙って聞いているのであり、他の一般的な
お客はまず怒り出すと思います。
大将は前の麻布十番のお店は、再開発で買い取ってもらったようで、それで何もしなく
ても暮らせるくらいの大金を得たのでしょう。
自分の話しを聞いてくれる環境を道楽でやっているのだと、私は結論付けました
(笑)
みなさんは、喧嘩覚悟で行ってみたいですか?(笑)